RCとは資源(Resources)、リサイクル(Recycle)、檜(Cypress)、貢献(Contribution)の頭文字をとった名称です。
杉と檜の樹皮を取り巻く現状
毎年、日本国内では大量に排出される杉と檜の樹皮は産業廃棄物に指定されており、処理をするには中間処理業者に有料で引き取ってもらうか、若しくは焼却炉で燃焼処分するしか方法がありませんでした。
何故ならば、杉と檜の樹皮は大変腐りにくく、広葉樹の樹皮のように腐らせて堆肥を作るには高度な技術と高額な経費が掛かり、現在でも完成品は出来ていないのが実情です。また、焼却処分を行うにはCO2の問題等から高設備の焼却炉を建設する必要があり、全国各地の林業関係者はその処理対策に苦慮しているのが現状です。
何故、杉と檜の樹皮なのか?
杉と檜の樹皮は他の広葉樹の樹皮と異なり、大変腐りにくい性質を持っています。その特性を生かして我々日本人は昔から家屋の建築材料等として広く利用してきましたが、戦後になって、それらの多くは化学製品にとって変わり、杉と檜の樹皮はそこ、ここの山の中や、製材所の片隅に追いやられていました。
しかし、この腐りにくい性質こそが杉と檜の樹皮の利点であったのです。これまでのバーク堆肥は、土中で腐らせることによって微生物の動きを活発にする為、如何に腐らせるかを腐心してきたのです。
毎年土に手を入れる農作物と違い、緑化工事にバーク堆肥を使用した場合にはこの微生物の餌となる堆肥が分解され、その後は土の固結が始まる事になるのです。しかし、この土の中が根を張るのに十分な水分と酸素がある状態を保てば植物は健康に育つことは知られている事であり、そこで杉と檜の樹皮を混入する事によって、この良好な状態を永く維持できれば植物の根にとって当然、理想的な環境になるのです。
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RC工法施工例 |